室蘭市





用があって高校生になるまで住んでいた室蘭市に行ってきました。
「鉄の街・室蘭」というように 鉄鋼はもとよりそれに関わる石油、
ガスの煤けた工場にそびえたつ煙突・・といったダークな面々にいろどられた町です。
鉄冷えになり様々な商店もシャッターを閉ざすようになりました。
工場の錆色、港の機械の錆色、通りのバス停やベンチの錆色(何十年もそのままだ)、
町はどこかしらが錆色に彩られ、この町をさらに悲しくしているのでした。











  室蘭市白鳥台3丁目地区。

  さびれきったショッピングモールがある。
  すでに私の子供時代にさびれてんなぁ、という雰囲気があった。
  モールの横にサニーマートというこれまたアナクロ全開の店がある。
  思い出すのはアイス売り場にずっと渋谷哲平と伊藤つかさのロッテのポスターが貼ってあった事。
 (既にその時点で相当古かった)
  店内は暗く、床はむき出しのコンクリートの淋しい店で、当時でさえ営業状態芳しくなく、
  現在、というかとうの昔に閉店となっている。


    







  ショッピングモール



  1店だけ開いていた。
  おじさんがいたので写真を撮るのが気まずい気持ちになり
  通りの左側は写せなかった。
  この日は平日。日曜になったらあともう1店くらいは
  開きそうだ。ゆうぱっくのノボリがあるし。
  昔靴をここへ買いに来て、マジックテープ
  の運動靴を買いたかったのに(当時流行っていた)
  ヒモしかなくてトボトボ帰った事がある。
            






  本輪西方面へ




  内浦湾を見下ろす大仏様。

  このレストランもとうの昔に閉店。
  都築響一の「珍日本紀行」にもでてたよね、大仏様。
  なんだかかわいらしいので写してみました。
  ちなみにこのすぐ近くに子供の頃「志摩」という
  レストランもあったのですがそれはとうの昔に跡形もなく
  なくなっていました。あわれな孔雀をかっていたことが
  思い出されます。
            










  JR本輪西駅

  ずっと前からかわらないスタイルをつらぬいている。
  夕張の歴史の本を読んでいて知ったのですが、北炭の全身の会社が
  この駅から戦争の時、武器を輸送していたようです。
  かなりそれで儲けて、夕張に大きな北炭グループを作り・・
  いわばここから北炭の歴史ははじまったのですね。

    
         
 







  室蘭一の繁華街には一応 丸井デパート、
  長崎屋がある。
  その繁華街をぬけると昔「キリヤ」という
  大形スーパーがポツンとあった。
  今はポスフール。
  その現在ポスフールの前になにか団地だか
  アパートだかわからない 淋しげ・悲しげ
  な一角がある。
  子供の頃からどうしたものだか夢にでて
  くるのである。
  なんだかここだけ造り的に北海道では
  珍しいと思うのですが。
  新しかった頃はひどく近未来的だった
  んだろうな・・。
  多分昭和30年代の終わり頃に建ったのだと思うけど・・。
            




  地球岬へ








  地球岬

  現在は昔と違い、ホタテ焼きなどの屋台が3つほど駐車場にできている。
  結構観光客が来るようだ。ホェールウォッチングが有名。
  私はそれこそここへ何十回も来たことがあるのだが、いまだクジラをみたことがない。

  説明「100メートルの断崖から見る白亜の灯台と丸く青い水平線・・・」

  それとここには本にも載っていた珍しい公衆電話があります。(たいしたことない)

    
         
 


  栄町へ








  室蘭市中島町に丸井などが建つ前はこちらが一番の繁華街だった。
  大きなアーケード街なのだがほぼやってない。
  さびれた街にいうと気付くのだが、平日は営業していて日曜日は休みという普通の繁華街と逆行しているパターンが多い。
  新聞で読んだのだけど、ときたま活気を取り戻すために若い人をよんでストリートライブを開催している
  とか、してないとか・・・
  
   


  海岸町へ       

  







 室蘭通船

 だれーもいなく静かなのでボーッとする。
 船がとても素敵だ。
 海の向こうにはやっぱり煙もくもくの日石室蘭製油所がみえる。
 こんな感じもいい。


 白鳥大橋を渡りに行く。

      
         
 











  白鳥大橋


  車でとまってはダメなので運転しながらとった写真。
  結局どこうつしても煙と煙突、石油タンクばかりなんだけど・・
  私が中学生の時、白鳥大橋が着工して長い年月をかけて完成した時には鉄冷えであまり意味がなくなってしまったのだった。
    

         
 







  日石三菱室蘭製油所と崎守埠頭のようす


  1956年に完成し、北海道で最大の製油能力を持っている。
  このオレンジ色と白の縞の煙突は180メートルある。
  ここでガス、ガソリン、灯油、軽油、重油にわけられていくのだ。
           








  行く人をナーバスにさせるストリート。
  なんだかいつも埃っぽい。
  この丸い石油タンク、色んな絵柄があるそうで室蘭駅付近にはサッカーボールの模様になっているものがある。
  もっと明るい色調や模様だったら愉快なのに。

  原油のとれる中東諸国からはるばるタンカーでここへ運ばれてくるのだなぁ・・・
  
    
         
 







  おなじみ黒い汽車が行き交う。
  ここで供給される石油の出荷先はほとんど道内向けであとは東北地方向けだそう。
  タンクローリーや貨物列車(タンク車)、内航タンカーで運ばれて行く。
  ドナドナ・・ドナ・・

    
         
 





  室蘭製油所をこえて中島町に行く道すがら
  ずっとなにやらダークな風景がつづく。
         








  木の間から日鐵セメント工場が見える。本当に埃っぽくせつない。
    



   

         
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